洗足池の集合住宅

Housing in Senzokuike

東京都

13戸からなるコーポラティブハウス。洗足池近くの高台にある。ボリュームを小さく分けて三つの庭をつくり、各住戸はいくつかの庭に面する。

道路側外観。右手アプローチはみんなの広場へ続き、左手からはステップ路地に続く
103住戸ポーチからみんなの広場を見る
103住戸内観。ポーチから大きなスタジオ空間が繋がる
地階へと続くステップ路地。001住戸、002住戸専用のアプローチになっていて、住み開きもしやすい
002住戸からステップ路上を見返す
303住戸のポーチから玄関を通じてテラスまで見通す。点在する庭やテラスを繋ぐように設けられた透明感のある空間
303住戸内観。左手のテラスはみんなの広場に向かって開かれている
みんなの広場。右手前の階段は003住戸のアプローチ
003住戸内観。地階住戸においてもテラスやトップライトによって明るく風通しの良い住環境を確保
外壁は出目地をいれた普通型枠の打放しとし、ラフでありながら端正な雰囲気としている
竣工一年後の様子。植栽が大きく育ち、隣地の庭と一体となった風景をつくっている
ステップ路地。フェンスの代わりに植栽を設けた

個々の住戸の集積で集合住宅をつくる、という試みである。住戸内部で完結したプライベート空間をつくるという、従来的な集合住宅が作り出してきた外部への無関心と排他的で均質な住環境への対案である。 住戸と共用部との間を段階的にデザインすることで、外部=他者との距離感を調整しながら生活することのできる住環境を目指した。住宅を社会から切り離された存在として捉えることが、本質的な社会問題(他人への無関心や、さまざま世代における孤立や人間関係の欠落)につながっている。自分の家の玄関先を掃除し、子供の外遊び道具を整頓し、植木を手入れし、それがひいては町の環境をつくり生活しやすい近隣関係を築くという暮らしを、集合住宅でも実現できないか。もっといえば、仕事場や商いの場が混ざり合うような、地域社会に参画する集合住宅をつくれないか。住宅の集積で共用部をつくり、地域社会に関係させたいと考えた。
This project is to create a housing complex through the accumulation of individual dwelling units. This is an alternative to conventional housing complexes, where private spaces are created entirely within the dwelling units.

用途:共同住宅
発注者:住民組合
設計者:
 建築 仲建築設計スタジオ
 構造 構造設計プラス・ワン
 設備 環境エンジニアリング
 サイン Bushitsu
 外構 タウンスケープ
 プロデュース アーキネット
 インフィル設計 麻生征太郎建築設計(住戸202,302)
         アラキ+ササキアーキテクツ(住戸002,102)
         オクムラリエスタジオ(住戸003,104,203)
         河原うらら建築設計室(住戸103)
         久保田愛(住戸001)
         倉本剛建築設計事務所(住戸201,301)
         T2Pアーキテクツ(住戸101)
         仲建築設計スタジオ(住戸303)
施工者:栄港建設
規模:
 敷地面積 625.33㎡
 建築面積 245.62㎡
 延床面積 957.86㎡
 階数 地下1階、地上3階
 構造 RC造
 戸数 13戸