ソウルでのシンポジウムなど

仲です。9/20〜23にソウルを訪れました。シンポジウムと講演に招待され、また、施工が進められているThirdplace 6(a round architectsと共同設計)の現場を見てきました。

延世大学でのシンポジウムは9/21に行われました。3回シリーズで、都市居住をいまいちど考えようとするものです(企画はJunglim Foundation)。1回目の今回は大規模集合住宅についてで、韓国の建築家カン・シンウク氏、延世大学教授キム・テヨン氏とともに議論しました。また議論に先だって、僕からは東京湾岸部の状況を報告しました。タワーマンションがこの10年で大規模化していることを示しつつ、そのタワマンと同程度の高密度でありながら設計思想が全く異なる東雲キャナルコートの紹介をしました。議論では、日韓共通の状況として「共用部の商品化」を確認し、能動的に地域社会と関係がもてるような住宅供給の可能性を議論しました。その一つとして、職住一体の住宅の組み込みや、仕事やお店を介して住民らが自発的に連携する効果について関心が集まりました。
ソウル市内の新旧の団地を、シンポジウムに先立って訪問。実感をもって臨めたからか、議論に広がりが出せ、有意義な回になりました。

講演は9/22にKim Seunghoy氏の事務所の地下で行われました。ソウル大学元教授だった氏は研究室のOBOGらに声を掛けつつ、定期的にレクチャーを開いています。今回はシンポジウムでソウルを訪れていた僕を呼んでくださいました。今年は「中間領域」をテーマにレクチャーを企画しているとのことで、「流れを編む建築」について話してきました。用途の複合といった素朴な中間領域の設計から始まって、流れの中につくる場所論のような話をしてきました。
 

滞在中、毎朝ジョギングしては、ソウルの団地を駆け抜けてきました。中心部の高層団地、郊外の低層団地を走り、写真を撮り、また走る。特に今回はいろいろな人と話す機会があり、団地の特徴などを知った上で訪れたので有意義でした。経済クラスを混在させる意図から分譲と賃貸を混ぜて供給するルールがあるものの、課題も多いということが実感できました。
 

Thirdplace6は、ソウル市北西部のHongeun-dongで建設中です。5階建てで、オフィスやコモンスペースを複合した集合住宅で、a round architectsのParkさんとの共同設計。年末の竣工に向けて大忙しの現場でした。外部空間の工夫とそれと連動した内部空間を設計しましたが、確かに独特のものになりそうであることを確認できました。完成が楽しみ。